ブランドコンセプトの作り方
ブランドの軸をつくるための基本ステップ
ブランドコンセプトは、ブランドの方向性を決める重要な要素です。
ブランドコンセプトが明確であれば、
・デザイン
・マーケティング
・商品開発
すべての判断基準が明確になります。
この記事では、ブランドコンセプトの作り方を、実際に手を動かす順番で解説します。
ブランドコンセプトとは
ブランドコンセプトとは、
ブランドがどのような価値を提供するのかを表す考え方です。
ブランドの軸とも言える存在であり、すべてのブランド活動の基盤になります。
言い換えると、迷ったときに立ち返る場所です。
色を選ぶとき、言葉を決めるとき、新しい商品を出すとき。判断に迷う場面はいくつも出てきます。そのたびに好みで決めていると、少しずつブランドはばらけていきます。
ブランドコンセプトを作る3つのステップ
1 ブランドの価値を整理する
まずはブランドが提供する価値を整理します。
・どんな商品やサービスなのか
・どんな人に届けたいのか
・どんな課題を解決するのか
を明確にします。
このとき役に立つのが、すでに選ばれている理由を聞くことです。
理想を考える前に、既存のお客さまがなぜ選んだのかを事実として集めると、思っていた強みと実際の強みがずれていることに気づけます。
2 ブランドの世界観を決める
次にブランドの印象を設計します。
例えば
・高級感
・シンプル
・ナチュラル
など、ブランドの世界観を言語化します。
ここで有効なのが、「そうではないもの」も一緒に決めることです。
「親しみやすいが、軽くはない」「丁寧だが、堅苦しくない」のように、なりたくない方向を書いておくと、判断の精度が上がります。
3 ブランドのメッセージを決める
最後に、ブランドのメッセージを定義します。
ブランドがどんな価値を提供するのかを、短い言葉で表現します。
これがブランドコンセプトになります。
目安は、説明なしで社内の誰もが言えること。長い文章になっている場合は、まだ絞り切れていない状態です。
良いブランドコンセプトの条件
できあがったコンセプトが機能するかどうかは、次の4つで判断できます。
・覚えられる 読み返さなくても言える長さか
・選べる 迷ったときに、どちらかを選ぶ根拠になるか
・他社が言えない 競合の名前に入れ替えても成立するなら、まだ弱い
・嘘がない 実態として提供できていることか
とくに3つ目は、そのまま独自性の検査になります。
作るときに詰まりやすいところ
・言葉がきれいすぎる 整った言葉ほど、意味が薄くなりがちです
・全部入れたくなる 強みが複数あるほど、絞る判断が必要になります
・社内で意見が割れる 好みの議論になっている場合は、事実に戻ると収束します
・決めたのに使われない 使う場面を具体的に決めていないことが原因です
どれも珍しいことではありません。コンセプト作りは絞る作業なので、迷いが出るのが自然です。
できたあとに何が変わるか
ブランドコンセプトが定まると、日々の判断が速くなります。
・デザインの方向性で迷わなくなる
・外部に依頼するときの説明が短くなる
・新しい商品を出すときの判断基準になる
・断るべき仕事が分かるようになる
最後の項目は見落とされがちですが、何をやらないかが決まることもコンセプトの効果です。
費用と進め方
コンセプト設計だけを単独で依頼することもできます。
ブランドデザインの費用は、コンセプトの整理までなのか、そこからロゴやWebまで展開するのかで変わります。
予算が限られている場合は、まず軸を作り、形にするのは次の段階にするという進め方が現実的です。
FIGURAのブランドデザイン
FIGURAでは、ブランドコンセプトの設計から、ブランドの世界観を形にするクリエイティブディレクションを行っています。
コンセプト、ビジュアル、言葉、体験を一貫して設計することで、ブランドの存在感を高めます。
よくある質問
どれくらいの期間でできますか
整理する範囲によりますが、コンセプトの言語化までであれば比較的短期間で形になります。時間がかかるのは書く作業ではなく、決める作業です。
自社だけで作れますか
作れます。ただし内部だけで進めると、当たり前になっている強みに気づきにくいという難しさがあります。
途中で変えてもよいですか
事業が変われば見直して構いません。ただし短期間で何度も変えると、社内も社外も覚えられなくなります。
まとめ
ブランドコンセプトは、ブランドの方向性を決める重要な要素です。
コンセプトが明確になることで、ブランドのデザインやマーケティングが一貫し、ブランド価値がより強く伝わるようになります。
そして良いコンセプトの条件は、覚えられて、選べて、他社が言えなくて、嘘がないことです。うになります。


